
消炎・鎮痛・解熱薬
最終更新日:2022年4月4日
メタカム チュアブル錠1.0mg
動物用医薬品
要指示
劇薬
指定
・豊富な安全性データを有し、1日1回投与で持続する疼痛緩和効果が得られるため、安心且つ切れ目のないペインコントロールを可能にします。
・チュアブル錠は、1シート7錠入りで、小分けにして処方する場合におすすめです。
・チュアブル錠は、1シート7錠入りで、小分けにして処方する場合におすすめです。
- 製造販売業者(輸入元)
- ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社
- 成分・分量
- メロキシカム
1mg/1錠中 - 効能・効果
- 犬:運動器疾患に伴う炎症及び疼痛の緩和
外科手術(整形外科手術、軟部組織手術及び歯科処置)によって生じる急性疼痛の緩和 - 用法・用量
- 運動器疾患に伴う炎症及び疼痛の緩和:
1日1回、1日目は体重1kg当たりメロキシカムとして 0.2 mg を基準量として、2日目以降は同0.1mg を基準量として経口的に投与する。下記の表を参考にして維持用量を投与し、1日目の投与量は維持用量の2倍量とする。
外科手術(整形外科手術、軟部組織手術及び歯科処置)によって生じる急性疼痛の緩和:
術前:手術の2時間前に、体重1㎏当たりメロキシカムとして0.2㎎を基準量として経口的に投与する。
下記の表を参考にして、1日目の錠数を投与する。
術後:手術翌日(初回投与24時間後)から、1日1回、体重1㎏当たりメロキシカムとして0.1㎎を基準量として経口的に投与する。下記の表を参考にして、維持用量の錠数を投与する。
正確な投与量を希望する場合は、メタカム経口懸濁液の使用を推奨する。また、体重 4kg未満の犬に対しては、メタカム経口懸濁液の使用を推奨する。
投与表
─────────────────────────────────────
体重 (kg) 1日目の錠数 維持用量の錠数/日
────────────────────────────
1.0mg 2.5mg mg/kg 1.0mg 2.5mg mg/kg
─────────────────────────────────────
4.0以上‐7.0未満 1 0.25-0.14 1/2 0.13-0.07
─────────────────────────────────────
7.0以上‐10.0未満 2 0.29-0.20 1 0.14-0.10
─────────────────────────────────────
10.0以上‐15.0未満 3 0.30-0.20 1+1/2 0.15-0.10
─────────────────────────────────────
15.0以上‐20.0未満 4 0.27-0.20 2 0.13-0.10
─────────────────────────────────────
20.0以上‐25.0未満 2 0.25-0.20 1 0.13-0.11
─────────────────────────────────────
25.0以上‐35.0未満 3 0.30-0.21 1+1/2 0.15-0.10
─────────────────────────────────────
35.0以上‐50.0未満 4 0.29-0.20 2 0.14-0.10
─────────────────────────────────────
50.0以上‐60.0未満 5 0.25-0.21 2+1/2 0.13-0.10
───────────────────────────────────── - 包装単位
- 84錠(7錠入りブリスター x 12枚)
- 注意事項
- 【一般的注意】
・本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は、効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は、定められた用法・用量を厳守すること。
【使用者に対する注意】
・誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。
【対象動物に対する注意】
(犬に関する注意)
・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
・1日目の投薬については、獣医師が行うことが望ましい。
・本剤の投与期間中は、定期的に獣医師の診察を受けること。
①対象動物の使用制限等
・妊娠或いは授乳中の犬に対する安全性は確認されていないため、投与しないこと。
・本剤は、消化管に刺激性若しくは出血性の疾患が認められる犬、肝臓、心臓或いは腎臓の機能障害並びに出血性疾患が認められる犬、及び本剤に対し過敏症の犬には投与しないこと。
・本剤は、腎臓に悪影響を及ぼす場合があるので、脱水症状、循環血液量減少或いは低血圧症の犬には投与しないこと。
②重要な基本的注意
・本剤は、6週齢未満の幼若犬には極力投与を避けること。また、高齢で衰弱した犬は、副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、臨床症状を十分観察しながら慎重に投与し、異常が認められた場合は速やかに投薬を中止して適切な処置を施すこと。
・本剤を投与する際は、血液生化学検査を行う等、腎機能に関する検査を実施すること。
・本剤を術前に投与する際は、必要に応じて少量の水とともに投与すること。
・本剤を術前に投与する際は、投与後の嘔吐に注意すること。
・麻酔時には、腎血流量の低下等のリスクが伴うため、必要に応じて補液等の処置を施すこと。
・メタカム注射液を術後の疼痛緩和の目的で術前に投与し、かつ本剤を術後に継続的に投与しようとする場合は、本剤の術前の投与は行わずに、2日目から投与すること。
・術後の疼痛緩和を目的とした本剤の投与期間は、診察した上で手術の種類及び個体の状況に応じて決定すること。
③相互作用
・腎毒性を有する可能性のある薬剤との併用は避けること。
・他のNSAIDs、利尿剤、抗凝固剤、アミノグリコシド系抗生物質及び高い蛋白結合率を有する物質との併用は毒性作用がみられることがある。ステロイド系及び他の非ステロイド系抗炎症剤、アミノグリコシド系抗生物質或いは抗凝固剤と併用しないこと。抗炎症剤を前投与している場合、副作用の発現或いは増強が生じることがあるので、本剤の投与前に最低24時間は間隔を空けること。但し、前投与した薬剤の特性に基づき、この期間を適宜延長すること。
④副作用
・本剤の投与により、NSAIDs特有の食欲低下、嘔吐、下痢、潜血便、元気消失及び腎不全がときに見られることがある。また、出血性下痢、吐血、消化管潰瘍及び肝酵素の上昇がまれに見られることがある(0.01%未満)。消化管への副作用はほとんどの場合、一過性で投与を中止すれば消失するが、まれに重篤化することがある。これらの症状が続く場合は、速やかに投薬を中止すること。
⑤過量投与
・本剤を誤って過量投与した場合には、適切な処置を施すこと。
【取り扱い及び廃棄のための注意】
・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は、直射日光、高温及び多湿を避けること。
・誤用を避け、品質を保持するため、他の容器に入れかえないこと。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること