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コンプライアンス行動規準

日本全薬工業株式会社は、コンプライアンスの基準として本規準を制定し、自らの行動および社業に貢献する行動においてこれを遵守します。

I 基本姿勢

1. 事業に関わる法令および企業倫理の遵守

私たちは、経営理念である「私たちは、動物の価値を高め、つながる全ての人々の幸福に貢献します」のもとで、動物の健康や食品生産に深く関わる企業としての社会的責任を強く自覚して、高度な倫理観で自らを厳しく律し、広く社会からの信頼と共感をいただける企業でありつづけるための努力を続けます。

(1) コンプライアンスへの主体的な取り組み
私たちは、コンプライアンスを最も重要な社内の行動基準と認識し、前例やしがらみ、業界の常識、社内の上下関係にとらわれず、高い自浄能力をもって積極的に推進します。

(2) コンプライアンス教育の推進
私たちは、CSR委員会を中心として、社内において企業倫理、法令遵守および企業の社会的責任についての継続的な教育・啓発を行い、その重要性と基本姿勢の周知徹底を図ります。

(3) コンプライアンスの情報公開と協力依頼
私たちは、経営理念とコンプライアンス行動規準ならびにその取り組みについて、積極的に社外に開示します。同時に、お客様や提携先・取引先、家族、地域社会に対し、私たちの理念と活動への理解と協力をお願いします。

2. 社会的に有用な製品・サービスの提供と安全性の確保

私たちは、社会的に有用な優れた製品・サービスを提供すると共に、その安全性に充分配慮し、常に「感謝と真心」を持って、顧客の満足と信頼を得るよう行動します。

(1) 私たちは、品質管理・保証等に関する法令およびガイドラインに則った高品質な製品の提供と共に、高品質なトータルサービスを提供します。

(2) 私たちは、製品の安全性を最重要課題として位置づけ、生産段階と市販後における安全対策の充実を図ります。万が一、安全性に疑いのある場合は、速やかにその情報を開示し、必要な措置と改善を行います。

3. 動物の価値、人間と動物との共生

私たちは、動物が人間にもたらす恵みを尊重し、それに感謝し、その普及・利用・応用を通じて、動物の価値をより一層高めてゆきます。そして私たちは、動物と人間がより望ましい形で共生できる社会の実現のために貢献します。

II ステークホルダーとの相互理解と信頼関係の構築

私たちは、社会から信頼される動物薬企業となるため、お客様、共に働く仲間、家族、提携先・取引先等、世界中のあらゆるステークホルダーに「感謝と真心」をもって接し、当社の経営および事業活動等を深くご理解いただけるよう情報開示に努めるとともに、その声に真摯に耳を傾け、信頼関係の構築に努めます。

III 公正で自由・透明な競争と取引、政治・行政との正常な関係

(1) 独占禁止法の遵守
私たちは、独占禁止法を自由経済の基本法として遵守し、公正かつ自由な競争および適正な取引を行います。また社内の教育研修等を通じ、その徹底と違反行為の防止に努めます。

(2) 適正な購買取引
私たちは、購買取引先に対し、良きパートナーとして常に「感謝と真心」をもって接し、自らの地位に乗じて不当な負担を負わせることをしません。また、仕入れ先選定や購買取引においては、お互いの発展に寄与する公正かつ合理的な基準によって行います。

(3) 適正な販売・物流
私たちは、薬機法および飼料安全法等を遵守し、適正なる販売行為および製品の保管・物流を行います。

(4) 政治、行政との適切な関係
私たちは、国内外を問わず、政治や行政との健全かつ公正な関係を維持し、贈賄や不当な利益供与等、社会から疑惑や不信を招く行為は一切行いません。

(5) お客様への適正な贈答・接待
私たちは、獣医師や畜産家・畜産技術者などのお客様や取引先に対し、不当な利益や優遇措置を目的とした、もしくはそれと疑われるような贈答や接待、または社会常識や通念において適正な範囲を超えるような、それらの行為を行いません。

(6) 同業他社との関係
私たちは、社命または会社の許可なくして、同業他社の業務に携わりません。 また、不正・不当な手段による競業他社の情報入手や、競業他社への誹謗・中傷を行わず、フェアな競争に努めます。

(7) 知的財産の保護
私たちは、自社および第三者の知的財産権を尊重し、その漏洩防止に努め、不正な開示、取得、使用を行いません。社内での成果は適切かつ迅速にその権利化に努めます。そして在職中のみならず、退職後においても、それらの権利を侵害しません。

(8) 適正な輸出入および渡航
私たちは輸出関連法令を遵守し国際的な平和と安全の維持を阻害する恐れのある取引には関与しません。また、ソフト・ハードのあらゆる物品の輸出入及び渡航に際し、関連法令および倫理を遵守します。特に戦略物資や各種兵器の開発・製造につながらないよう、輸出入管理を徹底します。
また、出入国時においても不法な物品の所持等は致しません。

IV 雇用と職場環境

(1) 個性の尊重と働きやすい環境の整備
私たちは、多彩な個性を尊重し、その個々の能力を一層伸ばすためにお互いに配慮します。また、社員を公正に評価し、一人ひとりの意見が十分に反映され、その能力が最大限に発揮できるような環境整備に努めます。

(2) 雇用関係法令の遵守と不当差別および嫌がらせの禁止
私たちは、労働基準法はじめ雇用関係法令を遵守します。また、国籍・性別・信条または社会的身分等による不当な差別や嫌がらせを行わず、その防止のために適切な措置と配慮を行います。また個人の尊厳、名誉・プライバシーを尊重します。

(3) 安全と衛生を通じての快適な職場環境の実現
私たちは、労働安全衛生法ならびに社内規則に基づき、災害の防止と衛生管理に努めます。また、心とからだの健康づくりを増進し、快適な職場づくりに自主的に取り組みます。

(4) 従業員のキャリア形成とプロフェッショナル育成のための社内教育
私たちは、自ら率先してプロフェッショナルを目指します。また、社員個々の能力に応じた社内教育を実施し、長期的視野における組織的・計画的な人材の育成に努めます。

(5) ハラスメントの禁止
私たちは、セクシャルハラスメント・パワーハラスメント等の行為を行いません。また、会社は、これらハラスメントの防止と排除のために必要な配慮をし、従業員の最適な労働環境の確保に努めます。

(6) 障害者の雇用と支援
私たちは、障害者の雇用とその他の支援を積極的に行います。

V 情報管理、情報処理システム

(1) 業務情報と個人情報の管理・取得
私たちは、当社、子会社または業務上知り得た関連会社の営業上・技術上の内部機密情報や、社内に所有するお客様や最終消費者等第三者の個人情報、ならびに社員・関係者の個人情報を守るために適切かつ入念なあらゆる努力をします。当該情報は、権利者の許諾を得ずに社外の者に開示しません。社内においても、当該情報の入手が業務上必要と認められる者以外には開示しません。また、個人情報の取得においては、その利用目的を明示します。 将来開示される予定の情報については、その守秘期限を遵守します。そして第三者が不正に取得したと疑われる情報の提供があっても、私たちは一切受け取りません。

(2) 情報処理システムの適正使用
私たちは、情報に関係する法令等を遵守するとともに、就業規則やその他の社内規程に則り、適正かつ節度ある情報処理システムの活用を行い、他人や他社の情報への不正アクセスや、私的用途での利用を行いません。

(3) 電子情報の管理
私たちは、電子化された情報を適切に管理し、情報の漏洩、盗難、ハッキングやウイルス感染などに細心の注意を払い、これらの発生を未然に防止します。万が一発生の際は、速やかに所轄部門に連絡し、適切な判断と対応により、社内および社外への被害を最小限にします。

VI 環境対策

私たちは、地球環境の保全が、人と動物が幸福に共存するために重要であると考え、すべての企業活動において、地球環境への配慮と維持向上に努めます。
環境法令・規準を遵守し、さらに、環境を保全・向上させるため、資源・エネルギーの効率的利用と排出物の削減、製品・生産プロセスが環境に与える影響についての評価とその軽減を図ります。また、環境に配慮したものづくりとそのための技術開発に努めます。環境に悪影響を与え、または与える恐れがある場合には、その除去および改善に迅速・的確に対応します。また、地域社会の環境保全向上活動に協力し、公正・適切な情報を提供するとともに、社員一人ひとりが、環境問題の重要性を理解し、自覚をもって行動します。

VII 反社会的勢力

私たちは、自らの社会的責任を強く認識し、市民社会の秩序または安全に脅威を与える反社会的勢力および団体に対しては毅然とした態度で臨み、不当な圧力や金銭等利益の要求を断固拒絶します。
企業不祥事を理由に威嚇を受けた場合は、速やかな事実調査と原因究明により、企業として情報公開を含めた責任ある対応を行い、警察と連携しつつ、刑事・民事両面からのあらゆる法的対抗措置を講じます。

VIII 社会貢献活動

私たちは経営理念のもと、お客様や動物、子どもたちや学生、地域社会などに対する社会貢献活動を積極的に推進します。また、社員が地域の一員としての役割を果たすべく、自発的・積極的な社会貢献活動への参加を支援・促進します。

IX 経理・税務、会社財産に関して

(1) 経理関係法令の遵守、適正な帳簿・会計記録の記載
私たちは、会社会計において、会社法、企業会計原則、外為法、金融商品取引法その他の経理関係法令を遵守し、当社の取引を、一般に公正・妥当と認められる会計原則および会計慣行に則り、帳簿・会計記録に正確に記載します。

(2) 税法の遵守
私たちは、職務の遂行において、国内外の税法を遵守します。

(3) 会社財産の不正使用の禁止
私たちは、会社の資金、設備、物品その他の有形財産や技術情報や財務データ、知的財産等の無形財産を、与えられた職務遂行のためにのみ使用するものとし、その使用においては、社内手続きが定められているときはこれに従います。その際、会社財産を、自己または第三者のために着服、使用しません。また、不正な経費処理を行ったり、職務上の地位・権限を利用して不正に自己または第三者の利益を図ったりはしません。また、これらの財産については、在職中だけでなく、退職後も不正に使用しません。

X 事業活動

1. 研究開発に関して

私たちは、研究開発に関する法令および倫理を遵守します。製品開発、臨床試験にあっては、動物医療関係者の協力を得て、環境保全ならびに畜産家や最終消費者の安全を最優先に、かつ科学的厳正さをもって遂行します。

2. 動物福祉に関して

(1) 動物実験に関する規程
私たちは、動物福祉の基本的考え方に基づき、「動物の愛護及び管理に関する法律」、「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」、「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」など関係法令やガイドラインに則り、動物実験に関する規程として、「日本全薬工業株式会社における動物実験等に関する規程」を定めております。この規程に基づき、動物福祉に配慮した適切な飼養管理を行い、4Rを全社共通の基本理念として適正な動物実験を実施しています。また、人への侵害や生活環境への汚損を防止することに努めています。
※4R:Replacement(代替)、Reduction(削減)、Refinement(改善)、Responsibility(責任)

(2) 自己点検・評価について
私たちは、実施された動物実験及び施設について年1回自己点検・評価を実施しています。2021年度の自己点検では、動物実験が適切に実施されていることを確認しています。

(3) 動物慰霊祭
私たちは、供試された実験動物への感謝のため、年に2回動物慰霊祭を行っております。

3. 製造および品質管理に関して

私たちは、製品の製造及び輸入に当たって、関連する法令や社内基準等を遵守し、十分な製造管理および品質管理を行います。特に原材料の取り扱いや保管等には充分注意し、製造関係者と周囲の人々の安全、そして環境保全に配慮します。万が一、品質等に関する問題が発生した場合は、情報伝達や回収、原因究明、再発防止など必要な対応を速やかに行います。

4. 広告・宣伝およびユニバーサルデザインに関して

私たちは、関連する法令と倫理観、そして科学的根拠に基づき、正確で誤解のない、よりわかりやすい広告表現に努め、虚偽・誇大にわたる表現は致しません。同時に、人権や著作権等へも十分な配慮を行い、それらの侵害を防止します。景品類の提供についても適正かつ公正なものとします。
また、利便性や安全性に配慮したユニバーサルデザインの工夫に努めます。

XI 海外事業

海外の法令・倫理の遵守、文化・慣習の尊重
私たちは、海外における事業活動において、当該国の法令・倫理そして文化や慣習を尊重して、相互信頼と協力体制を基盤とした事業活動の推進に努めます。

XII 危機管理対応

危機管理体制の整備と責任ある対応
私たちは、常日頃から危機管理の視点に立ち、危機管理委員会を中心として、リスクの発生予防と緊急事態への対応が十分に行える社内体制を整備します。
万が一緊急事態が発生した場合、経営トップが指揮を執り、速やかに事実調査と原因究明を行い、迅速かつ適切な対応を図るとともに、再発防止に向けた新たな対策を講じます。また会見や情報公開を通じて、社会への説明責任を果たします。

XIII 定款、社内規則および規程等の遵守

私たちは、この規準のほか、当社において適正な手続きを経て定められた定款、社内規則(規程、要領)およびマニュアル、ガイドライン等を理解し、これらを遵守します。

XIV 発効日

初版 平成17年4月1日
改訂 平成24年4月1日
改訂 令和3年4月1日